私は看護師として15年、現場で働いています。
正直に言うと、こんなに働いていても、日々の医療現場でろう者に出会う機会はほとんどありません。
同じような方も多いのではないでしょうか。
「使う場面がないから、まぁいっか」——そう思ってしまう気持ちも、わかります。
でも、その日は突然やってきます。
病気に予約はありません。
その瞬間、手話を知らなかったことで、命を救うチャンスを逃すかもしれない。
だからこそ私は、医療者に“備えてほしい”と伝え続けています。
そして、ここでひとこと。
「私は医療従事者じゃないから関係ないや〜」と思っているあなたへ。
実は、災害時・事故・公共の場など、医療以外の場面でも、手話が必要になることがあります。
あなたの“ちょっとした手話”が、誰かの安心につながるかもしれない。
その瞬間、あなたが「つながれる人」になるかもしれないのです。
私自身も、ろう者に頻繁に会うわけではありません。
それでも、準備するのは“今”です。
“いつか”ではなく、“その日”のために。
手話は、誰かとつながるための、もうひとつのことば。
苦しい時に筆談なんてできません。
医療の現場にこそ、そして社会のあらゆる場面にこそ、手話が必要です。
まずは、少しの手話でもいいのです。
公式LINEではろう者との言葉のズレや、認識の違い、手話動画など発信中。

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